生きる力~折れない心の鍛え方~ 1/6

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皆さんこんにちは!

今日は、「生きる力」について、述べていく。

生きる力

仕事や⼈⽣には様々な出来事がある。しかし、⼈⽣の幸、不幸を決めるのは、その⼈に起きた出来事それ⾃体ではないということを先人の残した言葉や身近な人の生き方から学んでいこう。

⼈⽣の幸、不幸を決めるのは、その⼈⾃⾝がその出来事をどのように受け止めて、その出来事から何を学び、どの様な気付きやメッセージを得て、前向きに歩んでゆくかである。

まず、⼈⽣で起きる様々な出来事には意味があるということを先人の残した言葉から見てみよう。

まず、登場願うのは、中国の偉大なる思想家・孟子。

「天の将に⼤任を是の⼈に降さんとするや、必ず先ず其の⼼志を苦しめ、其の筋⾻を労せしめ、其の体膚を餓えしめ、其の⾝を空乏にし、⾏なうこと其の為さんとする所に払乱せしむ。⼼を動かし性を忍ばせ、其の能くせざる所を曾益せしむる所以なり。」 孟⼦、告⼦章句下

読み方は、

「てんのまさにたいにんをこのひとにくださんとするや、かならずまずそのしんしをくるしめ、そのきんこつをろうせしめ、そのたいふをうえしめ、そのみをくぼうにし、おこなうことそのなさんとするところにふつらんせしむ。こころをうごかし、せいをしのばせ、そのよくせざるところをぞうえきせしむるゆえんなり。」 もうし、こくししょうくげ

意味は、

「天がある⼈に⼤任を授けようとするときには、必ずまずその⼈の⼼志(志、意志、⼼⾝)を苦しめ、その窮乏の窮地におき、なにを⾏っても、すべてその⼈のなす事全てにおいて逆⾏するような不如意(思い通りにならないこと)をわざわざ与えて試練する。これは、天がその⼈の⼼を発憤させ、⾟抱強くさせ、今までにできなかったこともできるようにするための貴重な試練である。」ということである。

またことわざには、このようなものもある。
「⼈間万事塞翁が⾺」

「⼈間万事塞翁が⾺」の「⼈間(じんかん)」とは⽇本で⾔う⼈間(にんげん)の事ではなく、世間(せけん)という意味。

「塞翁」というのは、城塞に住んでいる「翁(おきな)=⽼⼈」という意味。 「城塞に住む⽼⼈の⾺がもたらした運命は、福から禍(わざわい)へ、また禍(わざわい)から福へと⼈⽣に変化をもたらしたということである。

北海道に遠軽町という町がある。そこに社会福祉法⼈ 北海道家庭学校という私立の児童自立支援施設がある。私は、志ネットワーク(代表 上甲晃)の会合の一環として、がんで死別した妻と共に25年ほど前に訪れた。その北海道家庭学校の礼拝堂の正⾯には「難有」という額がかけられている。(下記写真)

当時の学校長である谷 昌恒先生から次の説明を受けた。

  • 難儀があるということであり、ありがとうと読む。
  • 難儀があることによって、それを乗り越えて強くなる。
  • 特に難儀を経験することによって、⼈の気持ちが分かるようになります。
  • 苦難も何も知らない⼈はだめ。苦しみの何もない楽な⼈⽣なんていうものは、 いいことでもなんでもない。

ここで身近な事例を簡単に紹介する。それぞれの詳しことは、別の機会に紹介する。

NS⽒の事例︓

⼩学⽣の娘さんを⼩児ガンで亡くされ、絶望の状況にありながらその苦しみを乗り越え当時勤務していた企業を退職し、「いのちの授業」を展開するために独⽴、現在、講師、執筆、テレビ、ラジオ出演などで活躍中。

KT⽒の事例︓

学⽣時代から⾃⼒で学費・⽣活費を稼ぎながら司法試験勉強受験。しかし挫折。あきらめてIT企業にアルバイト、契約社員をするも挫折を繰り返す。30歳半ばでプログラミングを学び、数社でプログラマー、SEを経験し今40歳であるIT企業のCTO(最高技術責任者)、2019年フリーランスとして独立。

ガンに侵されながらも働けることの喜びを感じた⼥性の事例(46歳で亡くなる1年と5ヶ月ほど前のある日の日記より)

2004年6月17日(木) くもり
今朝は、3時過ぎに目が覚めてしまい、眠れないので4時20分頃に起きてしまった。
久しぶりの早起き! 鳥が鳴いていて気持ちが良かった。
なぜ、眠れなかったのか。遠足の前の子供と同じ心境で、「埼玉県立高校就職指導員」の求人を5月24日の読売新聞で見つけ、迷って数日後主人に相談したら、「やってみたら。何か新しいことをやってみようって気になって良かったんじゃない。」と背中を押してもらい電話をして、2回目の説明会が15日(火)にあり、やることになりました。ルンルン
金額ではなく、今日新しくスタートが切れた気がして感謝で一杯。

この女性は、教えてくれた。

「魂を磨く・・・病気になって特に魂は磨かれ、光り輝いていのちのバトンタッチとして手渡された。どんなに苦しくても、悲しくても『生きる』という決断をすることの大切さ。」を。

次回に続く

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投稿者プロフィール

市村 修一
市村 修一
【略 歴】
茨城県生まれ。
明治大学政治経済学部卒業。日米欧の企業、主に外資系企業でCFO、代表取締役社長を経験し、経営全般、経営戦略策定、人事、組織開発に深く関わる。その経験を活かし、激動の時代に卓越した人財の育成、組織開発の必要性が急務と痛感し独立。「挑戦・創造・変革」をキーワードに、日本企業、外資系企業と、幅広く人財・組織開発コンサルタントとして、特に、上級管理職育成、経営戦略策定、組織開発などの分野で研修、コンサルティング、講演活動等で活躍を経て、世界の人々のこころの支援を多言語多文化で行うグローバルスタートアップとして事業展開を目指す決意をする。

【背景】
2005年11月、 約10年連れ添った最愛の妻をがんで5年間の闘病の後亡くす。
翌年、伴侶との死別自助グループ「Good Grief Network」を共同設立。個別・グループ・グリーフカウンセリングを行う。映像を使用した自助カウンセリングを取り入れる。大きな成果を残し、それぞれの死別体験者は、新たな人生を歩み出す。
長年実践研究を妻とともにしてきた「いきるとは?」「人間学」「メンタルレジリエンス」「メンタルヘルス」「グリーフケア」をさらに学際的に実践研究を推し進め、多数の素晴らしい成果が生まれてきた。私自身がグローバルビジネスの世界で様々な体験をする中で思いを強くした社会課題解決の人生を賭ける決意をする。

株式会社レジクスレイ(Resixley Incorporated)を設立、創業者兼CEO
事業成長アクセラレーター
広島県公立大学法人叡啓大学キャリアメンター

【専門領域】
・レジリエンス(精神的回復力) ・グリーフケア ・異文化理解 ・グローバル人財育成 
・東洋哲学・思想(人間学、経営哲学、経営戦略) ・組織文化・風土改革  ・人材・組織開発、キャリア開発
・イノベーション・グローバル・エコシステム形成支援

【主な論文/プレス発表】
「仕事と脳力開発-挫折また挫折そして希望へ-」(城野経済研究所)
「英語教育と脳力開発-受験直前一ヶ月前の戦略・戦術」(城野経済研究所)
「国際派就職ガイド」(三修社)
「セミナーニュース(私立幼稚園を支援する)」(日本経営教育研究所)

【主な研修実績】
・グローバルビジネスコミュニケーションスキルアップ ・リーダーシップ ・コーチング
・ファシリテーション ・ディベート ・プレゼンテーション ・問題解決
・グローバルキャリアモデル構築と実践 ・キャリア・デザインセミナー
・創造性開発 ・情報収集分析 ・プロジェクトマネジメント研修他
※上記、いずれもファシリテーション型ワークショップを基本に実施

【主なコンサルティング実績】
年次経営計画の作成。コスト削減計画作成・実施。適正在庫水準のコントロール・指導を遂行。人事総務部門では、インセンティブプログラムの開発・実施、人事評価システムの考案。リストラクチャリングの実施。サプライチェーン部門では、そのプロセス及びコスト構造の改善。ERPの導入に際しては、プロジェクトリーダーを務め、導入期限内にその導入。組織全般の企業風土・文化の改革を行う。

【主な講演実績】
産業構造変革時代に求められる人材
外資系企業で働くということ
外資系企業へのアプローチ
異文化理解力
経営の志
商いは感動だ!
品質は、タダで手に入る
利益は、タダで手に入る
共生の時代を創る-点から面へ、そして主流へ
幸せのコミュニケーション
古典に学ぶ人生
古典に学ぶ経営
論語と経営
論語と人生
安岡正篤先生から学んだこと
素読のすすめ
経営の突破口は儒学にあり
実践行動学として儒学に学ぶ!~今ここに美しく生きるために~
何のためにいきるのか~一人の女性の死を見つめて~
縁により縁に生きる
縁に生かされて~人は生きているのではなく生かされているのだ!~
看取ることによって手渡されるいのちのバトン
など
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