生きる力~折れない心の鍛え方~ 2/6

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皆さんこんにちは!

今日から数回に分けて、「折れない心の鍛え方」について、述べてゆく。

折れない心の鍛え方-脳の反応

さて、これからどの様に心の土台(折れない心)を鍛えていくか、について述べてゆくが、まずは、脳の反応について述べる。

私たちの思考・言動・感情は、全て脳の反応による。脳には、「大脳」と「小脳」がある。

「大脳」は、「意識下」であり、「小脳」は、「無意識下」である。平たく言えば、意識して普段使っているのが「大脳」、意識していない生命の維持等に現れてくるものが「小脳」である。

私たちは、よく頭を使っていると思い、人にもそのように言うこともある。しかし、私たちは、全ての脳の機能をフル回転させているわけではない。仮にフル回転させていると思っていても実際は、違うのである。ここが脳の働きの不思議さであり、おもしろみでもある。

この頭を使うということは、「大脳」で意識を働かせているということで、これは、脳全体の5%を使っているに過ぎない。この意識の部分のみしか認識できていない。つまりこれが、自分の全てであると思い込んでしまうのである。

しかし、人間の思考・言動の95%は、「小脳」からの指令によりる。「小脳」は前述しましたとおり、意識していない生命の維持のみでなく、「手・足・口」などあらゆる動きに現れてくる。

さらに、「思考習慣」「行動習慣」などにも現れる。これは、「すでに出来上がった小脳の習慣の回路」なのである。

⼈間の⾏動や感情は脳によって指令が下されている。誰もが、⼤脳に約140億個、⼩脳に約1,000億個の脳細胞を持っている。そして、脳細胞の素材は、万⼈共通ではあるが、実際に使っているのは5%(意識下︓⼤脳)で95%(無意識下︓⼩脳)である。思考、⾏動は、⼩脳を使っている。(下図参照)

しかし、⼈によって思考、⾏動が異なるのはどうしてであろうか。

そして、その思考、行動の結果も異なる。

ある人は成果を出し、ある人は成果が出せない。また、同じ事象や同じことを人から言われても心が折れてしまう人、そうでない人、発奮する人など。

例えば、通勤電車に乗って会社に向かう朝、踏切事故で電車が停車し30分の時間が経過。このような状況の中で、ある人は、イライラの表情、ある人は、さらにイライラがエスカレートして駅員に文句を言っている人、ある人は、状況を冷静に見極めながら、勤務先にメールや電話する人など、その反応や行動は様々である。

他の事例として、高いところが苦手な人や狭い部屋などで恐怖や不安を覚える人などがいる。逆にそのような場所にいても平気な人もいる。

⼩脳の習慣の回路形成(同じ思考や⾏動の反復)

  • 網の⽬のように回路が出来上がっている。
  • ニューロンという無数の神経細胞からできている。特定の⾏動・思考を繰り返すほどそのニューロン間のつながりがシナプス(接合部分)として強まる。
  • 良い悪い習慣・⾏動・思考もこれで成り⽴っている。
  • 悪い習慣・⾏動・思考も良い習慣・⾏動・思考を繰り返すことによって、変えることができる。

下図、脳細胞の繋がり

次回に続く

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投稿者プロフィール

市村 修一
市村 修一
【略 歴】
茨城県生まれ。
明治大学政治経済学部卒業。日米欧の企業、主に外資系企業でCFO、代表取締役社長を経験し、経営全般、経営戦略策定、人事、組織開発に深く関わる。その経験を活かし、激動の時代に卓越した人財の育成、組織開発の必要性が急務と痛感し独立。「挑戦・創造・変革」をキーワードに、日本企業、外資系企業と、幅広く人財・組織開発コンサルタントとして、特に、上級管理職育成、経営戦略策定、組織開発などの分野で研修、コンサルティング、講演活動等で活躍を経て、世界の人々のこころの支援を多言語多文化で行うグローバルスタートアップとして事業展開を目指す決意をする。

【背景】
2005年11月、 約10年連れ添った最愛の妻をがんで5年間の闘病の後亡くす。
翌年、伴侶との死別自助グループ「Good Grief Network」を共同設立。個別・グループ・グリーフカウンセリングを行う。映像を使用した自助カウンセリングを取り入れる。大きな成果を残し、それぞれの死別体験者は、新たな人生を歩み出す。
長年実践研究を妻とともにしてきた「いきるとは?」「人間学」「メンタルレジリエンス」「メンタルヘルス」「グリーフケア」をさらに学際的に実践研究を推し進め、多数の素晴らしい成果が生まれてきた。私自身がグローバルビジネスの世界で様々な体験をする中で思いを強くした社会課題解決の人生を賭ける決意をする。

株式会社レジクスレイ(Resixley Incorporated)を設立、創業者兼CEO
事業成長アクセラレーター
広島県公立大学法人叡啓大学キャリアメンター

【専門領域】
・レジリエンス(精神的回復力) ・グリーフケア ・異文化理解 ・グローバル人財育成 
・東洋哲学・思想(人間学、経営哲学、経営戦略) ・組織文化・風土改革  ・人材・組織開発、キャリア開発
・イノベーション・グローバル・エコシステム形成支援

【主な論文/プレス発表】
「仕事と脳力開発-挫折また挫折そして希望へ-」(城野経済研究所)
「英語教育と脳力開発-受験直前一ヶ月前の戦略・戦術」(城野経済研究所)
「国際派就職ガイド」(三修社)
「セミナーニュース(私立幼稚園を支援する)」(日本経営教育研究所)

【主な研修実績】
・グローバルビジネスコミュニケーションスキルアップ ・リーダーシップ ・コーチング
・ファシリテーション ・ディベート ・プレゼンテーション ・問題解決
・グローバルキャリアモデル構築と実践 ・キャリア・デザインセミナー
・創造性開発 ・情報収集分析 ・プロジェクトマネジメント研修他
※上記、いずれもファシリテーション型ワークショップを基本に実施

【主なコンサルティング実績】
年次経営計画の作成。コスト削減計画作成・実施。適正在庫水準のコントロール・指導を遂行。人事総務部門では、インセンティブプログラムの開発・実施、人事評価システムの考案。リストラクチャリングの実施。サプライチェーン部門では、そのプロセス及びコスト構造の改善。ERPの導入に際しては、プロジェクトリーダーを務め、導入期限内にその導入。組織全般の企業風土・文化の改革を行う。

【主な講演実績】
産業構造変革時代に求められる人材
外資系企業で働くということ
外資系企業へのアプローチ
異文化理解力
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