皆さんこんにちは!
Good business leaders create a vision, articulate the vision, passionately own the vision, and relentlessly drive it to completion
良きビジネスリーダーは、ビジョンを創り出し、それを明確な言葉にする。そしてそのビジョンを情熱的に保有し、容赦なくそれを実現に向かわせる人間である
ジャック・ウェルチ(アメリカの実業家。元米ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者)
今日は、ミュージックドキュメンタリー映画を通して人生や価値観をみていく。
ミュージックドキュメンタリー映画は、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」である。
久しぶりにドキュメンタリー映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を観た。いつ観ても新たな感動を生む映画である。
ギタリストのライ・クーダーがキューバに旅行に行った際、それまでキューバ国外ではほとんど知られることのなかった老ミュージシャンとセッションを行うことになって制作し、世界的にヒットした音楽アルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」がアルバムデビューした。
そして、このアルバムは、ミュージックドキュメンタリー映画の制作のきっかけを生む。ライ・クーダーと以前から親交のあった『パリ、テキサス』や『ベルリン・天使の詩』を監督したヴィム・ヴェンダースとの共同プロデュースでこの映画の制作が開始された。
同監督は、ライ・クーダーと共に撮影クルーを伴ってキューバへレコーディングに同行し、レコーディング風景やアムステルダムやカーネギーホールでのコンサートの模様を映像の中心にしながらもメンバーへのインタビューも挿入された構成になってる。
演奏も素晴らしいのですが、メンバーへのインタビューは、また魅力を感じる。音楽を始めたきっかけ、ミュージシャンとして輝く人生、そしてキューバ音楽の輝いた巨人達は、次第に表舞台には出なくなり「葉巻を売ったり」「靴を磨いたり」して暮らしていたと映画の中かで語る。その語り口には暗さはなく、何でもないことのようにさらりと語っていた。実際には辛かったことも、苦しかったこともあったと思うのであるが。
そのような苦しみや辛さを乗り越えてきたからこそ音楽に深みがあるのであろう。人生の陰の側面、暗い側面を見てきたからこそ、音楽が輝き、演奏も歌声も輝いて聴く者の心を打つのであろう。
そしてライ・クーダー達によって、再び表舞台に登場することになったときにその人生はさらなる深みと輝きが訪れてきた。
映像からキューバが置かれた歴史や時の権力者から圧政されても民族の誇りを持ち続けているキューバの人達の姿に感動と頭が下がるおもいである。豊かさとは何か、人生とは何かを考えさせられる。
キューバ音楽のもつ躍動感の中にも、歌詞にも込められた“生きる”とは何か?を問われているような気がしてならない。
この映画を久しぶりに観て、再度こんな風に年を取っていきたいなぁと心から思った。
人生とは、なんと素晴らしいものなのか、どんなに辛いことや苦しいことがあって“生きる”ことの大切さや意義を改めて体感させてくれた。
私が最初にこのミュージックドキュメンタリー映画を観たのは、がんで妻を亡くしてから友人達(男女)が気遣って訪問してくれたときに、自宅にホームシアターがあるのを見て、「市村さんがよければ毎月、映画と食事の会をここでやらせてもらえませんか?」の申し出であった。私の心の癒やしになればとの有り難い申し出でしたので受け入れた。
映画と食事の会で上映した作品の一つが「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」である。
涙を流しながら観た覚えがある。
「どんなに苦しくても、悲しくても『生きる』という決断をすることの大切さ。」